「NHKにようこそ!」を読んだ

滝本竜彦のNHKにようこそ!を読んだ。以前から欲しかったので、文庫を見つけたときは喜んで手にとった。

以下、ネタバレを含むかもしれないので未読の方はご注意を。

ひきこもりの話だとは知っていたけど、まさかここまでトんでるとは想像もつかなかった。合法ドラッグの調合方法がかかれているなんて、思いも寄らなかった。「ダイブ」の最後の方では、佐藤君の行動に、引いてるのか感動しているのか正直自分で自分がわからなかった。あぁ、佐藤君と自分は同年齢だ。岬ちゃん、君はどうしてそんな講座で佐藤君が自分のとりこになると思えたのかが俺は気になって仕方が無い。

この本、兎にも角にも話のネタにはなる気がする。でも、全てが全て、日本中のひきこもりに当てはまるわけではないので、そこんところを誤解しないでもらいたい。でないと実験の相方が元ドラッグ愛好家ってことになってしまう(半年だけど)。というわけで、たまにはこんな壊れた小説はいかがですか?って、そこまで酷く壊れてはいないし、面白かったし。

ところで、滝本竜彦は乙一と仲が良かった気がする。小生日記に出てきたような気がする。気がするだけかもしれない。

コミック版を読んだけど、小説よりはトんでない。絵があるおかげで想像が抑制されるためか、幾分マトモに感じられる。どっちが面白いかは難しいけど、どちらかというと小説の方が良い。