「しにがみのバラッド。 6巻」を読んだ。

ハセガワケイスケの「しにがみのバラッド。 6巻 」を読んだ。

以下個人的な感想のため、ネタバレ注意。

マンネリ気味かと思っていたけど、今回のは面白かったと思う。本棚から取り出してくるのが面倒なので、思い出せる範囲で書いておく。

死後に気になりだした相手が、実は自分を殺した男だったって話。モモは出てきたっけ?少しだけ?あんまり印象には無い。

本当は自分はいなかったという話。正直どういうことなのかはよくわからない。でも多分、多くの読者とこの意見は一致するだろう。「あーいう遊園地があったらいいなぁ。」

ヤのつく職業の人の娘の話。これが一番面白かった。そーいう環境に置かれた人間、とくに女性がどう思うかわからない(そもそもそういう環境で育ちたくは無い、と思う)けど、彼女の場合は、誘拐させて自殺までするほどだったのだから、相当悩んでいたのだろう。いや、自殺ってのは結果に過ぎなくて、そこに至るまでの男への言葉や仕草からその苦しみが伝わってきた。もし最期に少しでも彼女が幸せを感じられたなら、全てがHappyではないけど、あれはあれでHappy Endだったのかも。まー、彼、「わかんねぇ」とか言っちゃったけどね。

以上3作では、モモは表立った登場はしなかった。でもまぁこれはこれで良し。

そしてこのシリーズのもう一つの柱である、モモの正体?に関わる話。「光」と「影」がふつーの話と違って逆だなって感じた。だって、一般的に優しい側が「光」的な存在として扱われるから。そういやいつだったか、二人の姉妹の話が載っていたけど、あれが大いに関係あるんだろうなぁ。