「夏への扉」を読んだ。

後輩から借りたロバート・A・ハインラインの夏への扉を読んだ。SFの名作だ。

以下、ネタバレ注意。

1957年に発表された作品だから、2005年の現在は当時から見ればかなり先の未来だ。本作の基準にもなってる1970年代の時点で既にコールドスリープが発案されているということを考えると、2000年代なんてものは当時の人々には物凄く技術の発達した時代と考えられていたということがよくわかる。事実、本作では2000年代には風邪というものが無くなっている。

それに対してプラネテスは2070年代の話なのに今と日常に大きな変化は見受けられない。まぁこれも一つの例に過ぎないんだけど、SFのネタになるほどに異常な技術の進歩って無いとでも思われるようになったのかなーとか思った。

で、作品の感想。色々な謎が解決されるタネであるタイムマシンの挙動が魅力的だ。理性的な弁護士夫妻が好きだ。猫が好きだ。唯一嫌いなのは、ベルだ。